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〜 one tree of Life 〜
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〜天巌隊屯所内〜
…笑えるな…これだけの数の妖怪がどこに潜んでやがったんだ…。
ぱっと見るだけで両手両足の指を足しても余るくらいの妖怪が並んでいる。
夜…おかしい…さっきまで朝だったはずだ。
それにこれだけの桜…まだ満開にはほど遠いはず。
俺は空を見上げた…赤い三日月、昨夜の月と全く同じ。
ふと気付く。
妖怪の中に白峰がいる。
「おい、どういうことだ」白峰は案の定薄ら笑いを浮かべ言った。
「夢よ…ふふ、わかってるんでしょう」
「だろうな」俺は右手に持っている抜き身の刀を左手に振り降ろした。
俺の視界は染まった…が、おかしい。
俺の血は青い…。


「隊長起きてください!!隊長!!」
馬鹿でかい声が俺の上で聞こえる…伊之助か。
「…なんだ」
隊長と言えども眠い時は眠い、明け方まで話し続けたんだ。大体、俺はそんなに話すのが得意なわけじゃない…疲れて何が悪い。
「隊長、妖怪です!!」
−!!…俺は飛び起きた。伊之助は驚いたように飛び退いた。
「どこだ?」
「小村屋の先の山の麓らしいです」
「【妖怪の根城】か」
俺は枕もとに掛けて置いた大刀と脇差を掴むと早々に扉に手をかけた。
「隊長!!【翠月】はどこです?置いていくわけにはいきません」
伊之助はそう言うと俺の肩に手をかけた。
−−違和感があり過ぎだ。
「おい」
「はい、なんですか」
俺は声をかけると同時に腰に差したばかりの大刀の鯉口を切り、伊之助に突きつけた。
「なにするんですか!?」
「俺を騙したつもりか、偽者」
「なにを言ってるんですか?」
…とぼけやがって、寝起きじゃ俺も機嫌が悪い。
「本物の伊之助なら今俺の前に立ってない、さっさと後ろに転んでるだろう」
「…」偽者は早々と口を閉じた。
「それから…いくら俺が寝てるといえお前の足音には気がつくはずだ。うるさいからな」
まだ、ある。
「もうひとつ…伊之助はそんなに頭はまわらない。【翠月】のことなんて妖怪が出てきたなら忘れてるだろうな」
そこまで聞くと偽者は姿を変えた…青い煙の向こうに影が浮かび上がる。
「あ〜ぁ…結構上出来だと思ったのになぁ」
だんだんと視界がはっきりとしてくる、それに伴って影の正体も見えてきた。
「お前は…」
「お前じゃなくて、さつき…初めて名乗りましたね」
入隊試験を覗いていた子供…あの時はさっさと逃げやがった。
「何の用だ」
「【翠月】をお借りしたいんです」
子供のくせに流暢な喋り方をする女だ…気にいらんな。俺はさつきに切っ先を向けたまま続ける。
「なぜだ」
「あれ、姿を戻したら喋らなくなりましたね」
ますます気にいらない。俺は刀を上段に構えた。
「斬るぞ」その一言はきいたらしい。さつきは喋りだした。
「私は敵討の為にここに来ました…」
どうやらこの女は兄を殺されたらしい、その真相を探っていたらその仇がこの町にいると言うことがわかった…それでこの町に来たそうだ。半年前に似ている…ここまで聞いて俺はそれだけ思った。
「忠吾とは…どんな繋がりがある」
入隊試験の日、わざわざ忍び込んだのにはわけがあるはずだ。肉親といえば通れただろうに…いや、あの時伊之助と信也は外に出していたから見張りはいなかった、か。
「ただの用心棒です…話すと長くなるので今はこれだけで勘弁してください」
「…なぜ【翠月】が必要だ?あれはお前には抜けん」
「でしょうね…」知っていたらしい、翠月が人間にしか抜けないことを…それでも必要としてる理由は…おそらく。
「お前、純血妖怪か」俺の問いにさつきは即座に答えた。
「ええ」
天巌隊は方針を改めた。
−桜下町の治安維持−。
それが今の天巌隊の存在意義。
「いくら敵討だろうと今この町に住む奴を斬ろうとするならお前を斬る」
俺は自分なりの答えを口にした。するとさつきは涙を浮かべて俺に言い切った。
「それなら…過去に斬られた兄はどうなるんですか!!」
「過去は過去だ」
「今でも平和に暮らしてるんでしょ…は!!」
−嘘だ。俺は耳を疑った。
「もう一度言ってみろ」


「私の仇は…源山って妖怪なの!!」
| 高田 一樹 | 翠月が笑ったらぶった斬れ!2(小説版) | 00:25 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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地元新潟で演劇活動などを行う人。


峰精流剣舞道峰精館所属。
雅号は高田壱峰(いっぽう)
師範なのを良いことにやりたい放題する。

殺陣教室!!
高田劇剣術道場

詳細はこちら
綺麗なお姉さんと心理学が好き。
モテたい。

twitter@sir_kz その他詳細は下のPROFILE欄でご確認ください。


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